つくば市吾妻1-1-1 2020年12月25日売却公示予定


つくば市吾妻1-1-1

とても覚えやすい住所のこのロットは、元公務員宿舎単身寮603号棟の区画です。

2020年12月25日"公示"(2021.1.24追記)の令和2年第2回入札で売却予定です。

http://kantou.mof.go.jp/content/000277520.pdf

(C)OpenStreetMap contributors

一度2018年10月の入札に組み込まれていたものの、入札直前になって「入札中止」となった経緯があります。入札中止の理由としては、「アスベストの調査に不備があったため」となっていましたが、既に一定の建材のアスベスト含有検査は行っており、別の理由があったのではないかと勘繰ってしまいます。

(入札公告後につくばクレオ再生案白紙の発表があり、駅近の本物件の価格下落を懸念して取り下げたのではないかと当時不動産業者などの間では言われていました)

アスベストの調査に2年もの年月がかかるはずもなく、やはり別の調整が働いていそうです。


前置きが長くなりましたが、本物件は、9階建ての鉄筋コンクリート造です。

つくばエクスプレスのつくば駅工事関連の中央通り拡幅で敷地が削られ、下記の写真の通りギリギリのところに2004年頃擁壁が作られました。(もともと敷地境界に建設されていたわけではありません)

駅には非常に近くつくば駅周辺に商業需要が高い時期であれば、商業施設の立地も期待される場所です。しかしながら、現状ではほとんど住宅需要しかないと思われますので、やはりマンションになるのではないかと思われます。

注目すべきはその価格で、今回コロナ禍後初の入札であり、20192020年1月入札の吾妻1-4-2(近鉄不動産が開発中、旧601号棟:解体中)の時の坪単価とどの程度乖離があるかに着目する必要がありそうです。

ちなみに今回の603号棟と近鉄不動産により解体中の601号棟との間には602号棟というナンバーのついた建物がありますが、これは公務員宿舎ではありません。

もともと601と603の間には、スペースが確保されており、公務員宿舎が足りない場合には、二期的に建設する予定であったようですが、建設されず、平成に入ってからURが賃貸住宅を建設し、現在もURの賃貸住宅として稼働中です。駅近物件であることから茨城県内のUR物件としては築年数のわりに高めですが、ほぼ満室状態を維持しており、なかなか入居できない状態とのことです。

すなわち、賃貸住宅の需要はかなり存在しているということです。

個人的には住人の新陳代謝の図れる賃貸住宅を一定割合で確保することが街の活気の維持に必要と考えておりますが、やはり短期に投資が回収できる分譲マンションのほうが幅を利かせています。柏近辺などのように、1つの建物を分譲と賃貸組み合わせた物件がそろそろつくばにも出てきたらよいと考えています(現実的ではありませんが)。


つくば中心市街地を考える会

つくば中心市街地は、つくば駅周辺の公園・緑が多くゆとりのある配置など独自の特徴=つくばらしさを持つ地域です。 現在、公務員宿舎の大量廃止、筑波西武閉店、つくばクレオの売却等大きく街が変わろうとしています。 私達「つくば中心市街地を考える会」では、つくば中心市街地の現状と直面する課題、今後の理想的な発展に向けてどのような対策が可能かを提案していきます。

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